GLOSSARY

Target Rating Point

TRP(ターゲット視聴率)

用語解説

TRP(Target Rating Point、ターゲット視聴率)とは、GRPが全視聴者を対象とした視聴率の延べ値であるのに対し、特定のターゲット層(例:25〜44歳の女性、M1層など)に絞った視聴率の延べ値です。計算式はGRPと同様に「各CMのターゲット層視聴率の総和」で求められますが、分母がターゲット層の人口に限定される点がGRPと異なります。

TRPの重要性は、広告効果の精度向上にあります。GRPが高くても、その視聴者の多くがターゲット層でない場合、広告費用の効率は低くなります。日本では、ビデオリサーチ社が提供する視聴率データに基づき、M1層・M2層・F1層・F2層・T層・C層などが標準的なターゲット定義として使われています。

近年はより細かいターゲット設定も可能になっており、世帯視聴率に加えて個人視聴率データの活用が進んでいます。これにより、GRPだけでなくTRPの精度が向上し、テレビ広告のROI改善につながっています。

どんな場面で活用するか

  • 20〜30代女性向けの美容・ファッション商品を販売する場合、F1層のTRPが高い番組に優先的に出稿することで、同じ予算でターゲット層へのリーチを最大化する。
  • GRPとTRPを比較することで、各番組・時間帯のターゲット効率(TRP/GRP比率)を算出し、費用対効果の高い枠を特定する分析を行う。
  • テレビとデジタルを合算したクロスメディアTRPの活用において、ターゲット層への統合的なリーチを管理する指標として使用する。

よくある誤解

TRP高い番組への集中出稿が常に最適だ」は誤りです。正しくは、TRPの高い番組はCMの単価も高い傾向があるため、TRPあたりのコスト(CPT:Cost Per TRP)を計算し、費用対効果を比較した上で番組を選定することが重要です。

TRPはデジタル広告には無関係だ」は誤りです。正しくは、近年はデジタル広告においてもターゲット到達率をGRP・TRPと同様の概念で測定する試みが進んでおり、クロスメディアTRPの活用も増えています。

TRPさえ達成すれば広告目標は達成できる」は誤りです。正しくは、TRPはターゲット層への量的なリーチ指標であり、広告クリエイティブの訴求力・記憶残存・購買意向への影響は別途測定・評価する必要があります。

判断のヒント

ターゲット効率の比較まず「GRPあたりのターゲット効率」を番組・時間帯別に比較し、同じGRPでよりTRPを稼げる枠を特定することが基本です。

Cost Per TRPの活用「Cost Per TRP(1TRP獲得コスト)」を計算し、費用対効果の高い番組に予算を集中させます。ターゲット定義(M1・F1など)が自社のコア購買層と合致しているかを定期的に見直し、顧客データと照合しながら精緻化することも重要です。

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