用語解説
イシューとは、安宅和人氏の「イシューからはじめよ」で提唱された概念で、「解くべき本質的な問い」を指します。単なる「問題・課題」ではなく、「答えを出すことでビジネス・意思決定が大きく動く問い」であることが条件です。
イシュードリブンな思考では、やみくもに作業量を増やすのではなく、「本当に解くべき問いは何か」を先に特定し、そこに集中することで生産性を飛躍的に高めます。多くの人が「解決策を先に考える」のに対し、イシューを正確に設定することで、労力と時間の無駄を最小化します。
どんな場面で活用するか
- 新規事業の検討で「何を解決するか」のイシューを先に設定してから調査・分析を行う
- 経営会議の議題を「イシューとして定義できるか」で事前にふるいにかけて無駄な議論を排除する
- コンサルティング提案書の冒頭でクライアントの本質的なイシューを言語化して合意形成する
よくある誤解
「イシューは「問題」と同じ言葉だ」は誤りです。問題は「うまくいっていないこと」の総称ですが、イシューは「答えを出す価値がある本質的な問い」に限定されます。すべての問題がイシューになるわけではなく、重要度・インパクト・答えられるかの観点で絞り込む必要があります。
判断のヒント
イシューは「〜は〜か?」という問いの形式で書く「売上向上」はイシューではありません。「なぜ既存顧客の2回目購入率が初回から3ヶ月で30%に留まるのか?」という形式で問いを立てることで、調査・分析の方向性と「良い答えの条件」が明確になります。