Googleの新しい検索機能のSGEが2023年8月30日に日本語版の試験運用を開始しました。
SGE(Search Generative Experience)とは?
SGEはGoogle検索の機能でユーザーの質問に回答し、検索結果のトップにAIが生成した回答を掲載します。
※現状のSGEは、全ての検索クエリでAIによる回答が表示されるわけではありません。
SGEではGoogleが開発した最先端の生成AIモデルであるSearch Labsが活用されており、2023年8月30日に日本語版の試験運用を開始しました。
![SGE(Search Generative Experience)とは?](https://creative-drive.jp/media/wp-content/uploads/2023/09/スクリーンショット-2023-09-15-17.14.52-1-1024x531.png)
SGEの機能
SGEの機能の種類
SGEの機能には次のようなものがあります。
❶検索キーワードに対して概要をAIで回答
❷回答の参照元コンテンツの表示
詳しくは次のページで解説します。
❸追加で質問できる候補を提示
追加質問の候補もしくは「追加で聞く」をタップすると、新しい会話モードに移行し、調べているトピックについてさらに質問ができる。
❹表示を切り替えて該当するサイトを深く調べることができる。
それぞれの文章がどのサイトの情報に裏付けられているかを確認できる。
![SGEの機能の種類](https://creative-drive.jp/media/wp-content/uploads/2023/09/スクリーンショット-2023-09-15-17.20.15-1024x587.png)
<参考>Google公式サイト
https://japan.googleblog.com/2023/08/search-sge.html
参照元コンテンツ
❷の回答の参照元コンテンツの表示について詳しく解説します。
参照元コンテンツの構成要素
・アイキャッチ画像
・タイトル(20文字前後表示される)
・favicon(ファビコン)
・更新日
・3サイトだけではなく、右側のスライドボタンを押すと更に表示される。(最大9個)
表示基準
・回答の参照元コンテンツの表示は必ずしもSEOで1-3位ではありませんでした。
・SGEを攻略すれば上位掲載の可能性があることが分かります。
![SGE適応ありの参照元コンテンツ](https://creative-drive.jp/media/wp-content/uploads/2023/09/スクリーンショット-2023-09-15-17.21.20-1024x517.png)
![SGE適応なしの参照元コンテンツ](https://creative-drive.jp/media/wp-content/uploads/2023/09/スクリーンショット-2023-09-15-17.21.33-1024x849.png)
バーティカル検索について
その他の機能についても解説いたします。
・今回のSGEによりバーティカル検索の一番左側に「会話」が追加されました。
・検索クエリによってバーティカル検索は様々に変化します。
![バーティカル検索について](https://creative-drive.jp/media/wp-content/uploads/2023/09/スクリーンショット-2023-09-15-17.23.02-1024x443.png)
![バーティカル検索について](https://creative-drive.jp/media/wp-content/uploads/2023/09/スクリーンショット-2023-09-15-17.23.14-1024x622.png)
![バーティカル検索について](https://creative-drive.jp/media/wp-content/uploads/2023/09/スクリーンショット-2023-09-15-17.23.25-1024x424.png)
SGEの画面表示例
SEOで1位のサイトより上に表示される例
検索キーワードでSEO1位に表示されているWebサイトよりも上にSGEコンテンツが表示されています。
弊社が検証した際、一番出てきた表示パターンでした。
![SEOで1位のサイトより上に表示される例](https://creative-drive.jp/media/wp-content/uploads/2023/09/スクリーンショット-2023-09-15-17.26.16-1024x673.png)
リスティング広告より下に表示される例
スポンサーシップ広告に関連するキーワードの際、広告より下に表示されています。
「人事ツール」、「分析ツール」でも同じ表示になりました。
![リスティング広告より下に表示される例](https://creative-drive.jp/media/wp-content/uploads/2023/09/スクリーンショット-2023-09-15-17.26.29-1024x964.png)
強調スニペットの上に表示される例
強調スニペットは特定のWebページからの抜粋して掲載します。
SGEコンテンツは複数のWebページを元にAIが生成するため、より正確なコンテンツの表示が可能になると考えられます。
![強調スニペットの上に表示される例](https://creative-drive.jp/media/wp-content/uploads/2023/09/スクリーンショット-2023-09-15-17.26.42-1024x594.png)
SGEの使い方
Search Labsに参加するとすぐにSGEを使用出来るようになります。
参加方法
①Googleアカウントへログインした状態で「Search Labs」へアクセスする。
②ボタンを有効化する。
有効化するとすぐにSGEコンテンツが表示されるようになります。
※Google workplaceのアカウントでは現状使用できません。
![SGEの使い方](https://creative-drive.jp/media/wp-content/uploads/2023/09/スクリーンショット-2023-09-15-17.27.51-1024x884.png)
SGEの傾向
SGEの出現するキーワード例(2023年9月時点)
・ストレートネック ストレッチ
・マカロン、マカロン 人気
・映画 ミステリー、映画 おすすめ
・ワイヤレスイヤホン おすすめ
・遊園地
・ワイン ぶどう品種
・ECサイト
・KPIとは
・マーケティング 向いている人
![SGEの出現するキーワード例(2023年9月時点)](https://creative-drive.jp/media/wp-content/uploads/2023/09/スクリーンショット-2023-09-15-17.28.44-1024x538.png)
SGEが出現しないキーワード例(2023年9月時点)
・ラーメン屋、ラーメン 家系
・ジェルネイル、ジェルネイル セルフ
・美容室、美容室 シャンプー
・ストレッチ
・クッション、クッション リビング
・出産祝い 、出産祝い 友達
・ゲーミングチェア、ゲーミングチェア 疲れない
・映画
・ワイヤレスイヤホン
・ビジネスメール 挨拶
![SGEが出現しないキーワード例(2023年9月時点)](https://creative-drive.jp/media/wp-content/uploads/2023/09/スクリーンショット-2023-09-15-17.28.52-1024x548.png)
今後のSGEとSEO対策
SGE(Search Google Experience)は、Google検索の経験を向上させるための新しいアプローチであり、SEO(Search Engine Optimization)対策においても重要な役割を果たしています。SGEは、ユーザーの検索体験を豊かにし、より関連性の高いコンテンツを提供することに重点を置いています。このため、コンテンツ作成者は、独自性のあるアイキャッチ画像の使用、最新性を伴うタイトル、更新日の表示、概要文や要約文の提供、AIによるコンテンツ生成、E-E-A-Tの強化など、さまざまな側面からSEO対策を考慮する必要があります。
アイキャッチの独自画像が重要になってくる
SGEとSEO対策において、アイキャッチの独自画像は非常に重要です。アイキャッチ画像は、ユーザーの注意を引き、コンテンツへの興味を促進させる効果があります。独自性の高い画像は、ユーザーに新鮮さを感じさせ、コンテンツの印象を強くすることができます。また、オリジナルの画像は、検索エンジンによっても好まれ、ランキングの向上に貢献します。したがって、画像の選択や作成には創造性と戦略が求められます。画像は、コンテンツの主題を反映し、ユーザーにとって魅力的で意味のあるものでなければなりません。
タイトルに最新性を伴う文言が必要になってくる
SGEとSEOの観点から、タイトルに最新性を伴う文言を含めることが重要です。最新性を示す文言は、ユーザーの関心を引き、検索結果でのクリック率を高める効果があります。例えば、「2023年最新版」や「最新トレンド」といったフレーズは、コンテンツが現在の情報に基づいていることを示します。これにより、ユーザーは内容の新鮮さと関連性を感じ、よりコンテンツに魅力を感じることでしょう。また、タイトルは検索キーワードに対応している必要があり、ユーザーの検索意図を正確に捉えることが重要です。
更新日の最新性が重要になってくる
コンテンツの更新日の表示は、SGEとSEO対策において非常に重要です。更新日が最新であることは、コンテンツの情報が現在も続けて適切に管理され、更新されていることを示します。これにより、ユーザーは情報の信頼性と新鮮さを感じ、検索エンジンもコンテンツの品質を高く評価します。したがって、コンテンツを定期的に見直し、最新の情報に基づいて更新することが重要です。更新日を明確にすることで、コンテンツの透明性と信頼性が向上し、ユーザーエクスペリエンスを改善することができます。
概要文や要約文をコンテンツ内に含める
概要文や要約文の提供は、SGEとSEO対策において重要な要素です。概要文や要約文は、コンテンツの主要なポイントを簡潔に伝える役割を果たし、ユーザーが内容をすばやく理解するのに役立ちます。これにより、ユーザーの関心を引き、コンテンツ全体への興味を促進させることができます。また、検索エンジンは概要文をコンテンツの重要な一部として認識し、検索結果における表示に利用します。これは、コンテンツの可視性とアクセス性を高めるのに役立ちます。
AIは普遍的な内容が得意、YMYL領域はまだまだ不得意
AIによるコンテンツ生成は、SGEとSEO対策において重要な役割を果たしています。AIは、普遍的な内容の生成において非常に効率的で、大量のデータから有益な情報を抽出し、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供することができます。しかし、YMYL(Your Money or Your Life)領域、すなわち金融や健康に関わるような重要な決定に影響を与えるコンテンツの生成にはまだ不得意な側面があります。これは、このような領域のコンテンツが高度な専門知識や正確性を要求されるためです。したがって、AIを利用する際には、その能力と限界を理解し、適切な監督と編集が必要です。
E-E-A-Tの強化
E-E-A-T(Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness、専門性、権威性、信頼性)の強化は、SGEとSEO対策において非常に重要です。E-E-A-Tは、コンテンツの質を評価するための基準であり、高い専門性、権威性、信頼性を持つコンテンツは、検索エンジンによって高く評価されます。これにより、検索ランキングが向上し、より多くのユーザーに届く可能性が高まります。コンテンツ作成者は、正確で信頼できる情報を提供し、適切な引用と出典を用いることで、E-E-A-Tを強化することができます。また、専門知識を持つ著者によるコンテンツや、権威あるソースからの情報を利用することも重要です。これらの要素は、コンテンツの信頼性と価値を高め、最終的にはユーザー体験を向上させることに貢献します。
これらを考慮することにより、現状SEO上位が取れていないWebメディアでも上位掲載をする可能性があると考えております。
★限定クーポン★
この記事限定のクーポンをお配りします。
クーポンコードを入力いただくと、CreativeDriveの有料プランが初月半額となりますので是非ご活用ください!
CDVMEDIA