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LPOツールおすすめ12選|成果につながる選び方と活用ポイントも紹介

2025年08月12日

LPO(ランディングページ最適化)は、ユーザーの離脱を防ぎ、コンバージョン率を向上させるための重要な施策です。特に広告経由で集客したユーザーが最初に訪れるLPの精度が、成果に直結するといっても過言ではありません。近年ではLPOの実行に役立つさまざまなツールが登場し、スピーディかつ精密な改善が可能となっています。

今回は、LPOの基礎から選び方、おすすめのツールまで詳しく解説します。LPOツールの導入を検討中の方はぜひ参考にしてください。

LPOとは?

LPOとは、Landing Page Optimizationの略で、訪問者が最初にアクセスするランディングページを最適化し、成果につながる行動(コンバージョン)を促す施策を指します。訪問者のニーズに合致したデザインや情報構成によって離脱を防ぎ、問い合わせや購入といった目標達成率を高めることが可能です。ページ内容の改善にはユーザー分析やABテスト、ヒートマップなどの手法が用いられます。

LPOがCVR改善に与える影響って?

LPOは適切に行うことで、訪問からコンバージョンに至る確率が大きく向上します。広告からの流入先であるLPは、ユーザーが「行動するか」「離脱するか」を判断する重要な接点です。細かな改善が積み重なれば、広告費の無駄を抑え、マーケティングROIの最大化にもつながります。見た目の変更だけでなく、ファーストビューの構成やボタン配置などもCVRに直結します。

SEO・広告・UXとの関係性は?

LPOは単体の施策ではなく、SEO(検索エンジン最適化)や広告運用、UX(ユーザー体験)と密接に関係しています。SEOで集客したオーガニック流入ユーザーに対しても、LPOを行うことで直帰率の低下や滞在時間の増加が期待できます。また、広告で高い費用をかけて誘導したユーザーが、離脱せずに成果につながるには、UX視点を取り入れたLPOが不可欠です。全体戦略の一部としてLPOを捉える必要があります。

LPOツールを使うメリットとは?

LPOツールはただの分析ツールではありません。ここでは、実際にツールを導入することで得られる具体的な3つのメリットについて紹介します。

ユーザー行動を可視化できる

LPOツールを使う最大のメリットの一つは、ユーザーの行動を可視化できる点にあります。「どこをクリックしているか」「どのエリアまでスクロールしているか」はもちろん、「滞在時間はどれくらいか」など、通常のアクセス解析では見えない情報を得ることが可能です。

こうしたデータは、ページ上のどこに課題があるかを客観的に把握する手がかりとなります。直感では気づけない改善ポイントを見つけやすくなるのです。

テスト・改善サイクルの高速化できる

LPOツールのもう一つの魅力は、改善サイクルを高速で回せることです。従来の施策では仮説を立て、デザインを変更し、効果を確認するまでに時間と手間がかかっていました。しかし、LPOツールではABテスト機能や編集支援機能を活用することで、即時に仮説検証が可能。施策の打ち手をスピーディに試せる環境が整っているため、競合より早く成果を出すことにもつながります。

属人化せずに継続運用できる

LPOは継続的に取り組むことが成果につながりますが、属人化してしまうと運用が滞りがちになります。LPOツールを使えば、操作が可視化・標準化されるため、担当者が変わってもスムーズに引き継ぐことが可能です。さらに、複数人での共同作業や進捗の記録・共有がしやすく、チームでの改善活動を促進できます。属人的なノウハウに頼らず、仕組みとして運用することが継続的なCVR向上につながります。

LPOツールの主な機能

LPOツールにはさまざまな機能がありますが、ここでは多くのツールに共通する基本的な機能を4つに分けて解説します。

ABテスト機能

ABテストは、異なるパターンのページを同時に表示し、どちらがより高い成果を出すかを検証する機能です。たとえば、ボタンの色を変えたパターンAとBを50%ずつの訪問者に表示し、コンバージョン率を比較します。このプロセスにより、主観ではなくデータに基づいた改善が実現可能です。ツールによっては、自動的に勝ちパターンへ切り替えてくれる機能もあります。

パーソナライズ表示機能

パーソナライズ表示とは、ユーザーの属性や行動履歴に応じて、表示内容を変える機能です。地域、時間帯、訪問回数などの条件でセグメントを作成し、それぞれに最適なコンテンツを出し分けます。ニーズに沿った提案が可能となり、CVR向上が期待できるのがポイント。広告運用と組み合わせることで、大きな効果を発揮しやすくなります。

ヒートマップ・セッション録画連携

ヒートマップやセッション録画機能を備えたLPOツールでは、ユーザーのページ内の動きを視覚的に把握できます。クリックされやすい場所、無視されているエリア、途中で離脱するポイントなどを色や映像で確認できるため、改善のヒントを得やすくなります。数字では表せない“行動の質”を知るうえで非常に有効です。

ページ編集・プレビュー機能

LPOのなかには、ノーコードでページを直接編集できる機能を備えたツールもあります。文字の変更、ボタンの配置、画像の差し替えなどを視覚的に操作でき、リアルタイムで結果を確認できるプレビュー機能もあるため、スピーディな施策実行が可能です。外部の開発リソースに頼らずに改善を進められるので、社内でPDCAを素早く回すのに役立ちます。

LPOツールの選び方

数あるLPOツールの中から自社に適したものを選ぶには、どのような基準で比較すべきでしょうか。次に選定時に確認したいポイントを紹介します。

目的に応じたツールの種類を選ぶ

LPOツールは種類によって、広告運用との連携が強いものや、SEOを意識した構造分析が得意なものなど、得意分野が異なります。たとえば、広告流入に特化したLPを改善したい場合はUnbounceやInstapage、SEO視点での改善ならPageOptimizer Proなど目的に合わせて選ぶのがおすすめです。自社がどの流入チャネルに注力しているかを踏まえて選ぶと、求める結果を得やすくなります。

分析機能の有無と使いやすさで選ぶ

導入したツールを効果的に活用するには、分析機能の豊富さとUIの使いやすさもポイントになります。ヒートマップやファネル分析、EFO(エントリーフォーム最適化)など、目的に応じて必要な機能がそろっているかをチェックしましょう。また、分析結果を非エンジニアでも理解できる表示形式かどうかも確認しておきたい点です。

チーム共有や導入サポートの充実度で選ぶ

LPOは1人の担当者だけで行うものではありません。複数メンバーで協力して運用する場合、権限管理や共有機能が整っているか、またツール提供企業によるオンボーディング支援があるかなども評価材料になります。サポート体制がしっかりしているツールであれば、社内にノウハウがない場合でも安心して導入できます。

無料トライアル・料金体系を確認する

導入を決定する前に、無料トライアルの有無や料金体系も確認しておきましょう。特に初めてLPOツールを導入する場合は、最初に試せるプランがあると安心です。また、費用対効果を判断するためには、月額・年額のコストに対してどの程度の改善が見込めるかという視点で比較するのも一つの方法です。

コンバージョンアップにつながるLPOツールおすすめ12選

LPO(ランディングページ最適化)ツールは、コンバージョン率(CVR)を向上させるために欠かせない存在です。ユーザー行動を分析し、訴求力を高める改善施策を素早く実行することで、費用対効果を最大化できます。ここからは、LPOツールとして実績があるサービスを厳選し、それぞれの特長やおすすめ用途を紹介します。

1. Kaizen Platform(カイゼンプラットフォーム)

日本国内で高い導入実績を誇るKaizen Platformは、LPOだけでなくWeb全体の改善活動を支援するプラットフォームです。ABテストやヒートマップといった機能に加えて、専属の改善パートナーが提案・実装をサポートしてくれる点が大きな特長です。

ノーコードで操作できるUIは非エンジニアにも優しく、制作リソースが不足している企業でも運用可能。大手企業や金融業界、教育業界などでも活用されており、継続的な改善サイクルを回したい企業に適しています。

サービスURL:https://kaizenplatform.com/

2. Optimizely(オプティマイズリー)

Optimizely(オプティマイズリー)は、世界的に有名なA/Bテスト&LPOプラットフォームです。実験ベースの改善に特化しており、ユーザーの属性や行動に応じたパーソナライズ出し分けも可能。スピーディに仮説検証ができるため、PDCAの高速化に貢献します。

エンタープライズ向けに最適化されており、セキュリティや大規模配信機能も強力です。多言語サイトやマルチブランドを展開するグローバル企業に多く導入されています。

サービスURL:https://www.optimizely.com/

3. Visual Website Optimizer(VWO)

VWOの魅力はそのオールインワン機能と運用の手軽さにあります。ABテスト・多変量テスト・ヒートマップ・セッション録画・ユーザーアンケートなど、UX改善に必要な機能をワンパッケージで提供するツールです。

コード不要のビジュアルエディターにより、直感的にページの修正やテストが可能。特にマーケティング担当が主導する改善活動に向いており、開発部門との連携負荷を軽減できます。サブスクリプション型で必要な機能だけを選択できるのも魅力です。

サービスURL:https://vwo.com/

4. Firebase A/B Testing

Firebase A/B Testingは、Googleが提供するモバイルアプリ向けのABテストツールです。Firebase Remote Configと連携して、ユーザー属性ごとに異なるコンテンツを出し分けることが可能で、Google Optimizeの代替手段として注目されています。

GA4やGoogle Adsとの親和性も高く、計測・出し分け・検証の一連の流れをGoogleエコシステム内で完結できるのが大きなメリットです。特にモバイルアプリやWebアプリ運用に力を入れている企業には非常に適した選択肢といえるでしょう。

サービスURL:https://firebase.google.com/docs/ab-testing?hl=ja

5. SiTest(サイテスト)

SiTestは、フォーム最適化とヒートマップを組み合わせた強力なLPO支援ツールです。日本国内で開発されたLPOツールで、ABテスト・ヒートマップ・EFO(入力フォーム最適化)機能を統合的に利用できます。ユーザー行動の分析からコンバージョン改善までをワンストップで実施可能です。

特徴的なのは、EFO機能によってフォーム離脱を防げる点。BtoCのECサイトやBtoBの問い合わせフォームなど、フォーム送信完了がCVポイントになるビジネスで特に効果を発揮します。

サービスURL:https://sitest.jp/

6. KARTE Blocks(カルテ・ブロックス)

KARTE Blocksは、既存サイトの構造を崩さず柔軟にコンテンツを最適化するユニークなサービスであり、パーツ単位でWebサイトを柔軟に編集・出し分けできる革新的なツールです。既存ページの構造を保ちながら、エリアごとにABテストやパーソナライズ表示が可能で、コンテンツ運用の自由度が高いのが特徴です。

セグメントに応じた最適化を実現できるため、ユーザー体験を大きく損なうことなく改善施策を打つことができます。コーディング不要で反映も早く、スピード重視のチームにおすすめです。

サービスURL:https://blocks.karte.io/

7. Unbounce(アンバウンス)

Unbounceは、LP制作とLPOが一体となった広告用LP運用に強く、高速で制作・最適化できるツールです。ドラッグ&ドロップでのページ作成が可能で、豊富なテンプレートにより短時間で成果の出るページを構築できます。

A/Bテスト、動的テキスト挿入、フォーム最適化など広告流入後のCVR向上にフォーカスした機能が充実。広告キャンペーンと連動したLPOを求めるマーケターに特におすすめです。

サービスURL:https://unbounce.com/

8. Instapage(インスタページ)

Instapageの特徴は、広告ごとのLP出し分けとデータ分析ができるツールです。広告ごとに最適なLPを自動出し分けできる”Ad-to-Page”機能に特化しているのが特徴。Google広告との連携に優れており、広告グループ単位でLPを最適化することで、広告費の無駄を削減します。

また、ヒートマップやフォーム分析、リアルタイムコラボレーションなどの機能も充実しており、代理店やインハウスチームでの共同作業にも向いています。

サービスURL:https://instapage.com/

9. Leadpages(リードページズ)

Leadpagesは、小規模チームでも導入しやすいコストと使いやすさを両立したツールです。マーケティング担当者がノーコードでLPを制作・改善できるのが特徴。テンプレートの品質が高く、業種別・目的別にすぐ使えるデザインが揃っています。

メールマーケティングやCRMとの連携も可能で、集客〜コンバージョン〜顧客育成の流れを一貫して構築できます。初期費用を抑えて始めたい中小企業や個人事業主に人気があります。

サービスURL:https://www.leadpages.com/

10. HubSpot CMS Hub

HubSpot CMS Hubは、コンテンツ運用とCV最適化を一体で管理したい企業におすすめのツールです。コンテンツ管理・マーケティングオートメーション・CRMが統合されたオールインワン型なのが特徴。CTA最適化や、A/Bテスト、コンテンツパーソナライゼーションなど、BtoBにおけるリード獲得とナーチャリングを強力に支援します。

マーケティングファネル全体を見据えた施策設計が可能で、営業チームとの連携もスムーズ。中〜大規模のBtoB企業に特におすすめです。

サービスURL:https://www.hubspot.com

11. CVX(コンバージョンエクスプレス)

CVXは、LP改善に特化した直感的なUIを搭載した、日本の制作会社が提供するLP改善支援ツールです。誰でも簡単にLPを構築・編集できるノーコードエディターを備えており、短納期での施策立ち上げが可能です。

ページの効果測定やフォーム改善もセットで行えるため、制作・改善・レポーティングを一元管理したい企業に向いています。代理店や広告主との共同利用にも適した設計です。

サービスURL:https://lpo.conversion-x.jp/

12. PageOptimizer Pro

PageOptimizer Proは、SEOと連動したLPO施策に強みを持つツールです。ページ内の構造やキーワード配置を解析し、より検索エンジンとユーザーに好まれる構成を提案してくれます。

ABテストではなく、”事前に成果が出やすい要素”を事実ベースで洗い出すアプローチが特徴。SEO×LPOで効率よく流入とCVを両立させたい場合に適しています。

サービスURL:https://www.pageoptimizer.pro/

LPOツール導入時の注意点

LPOツールは強力な改善手段ですが、導入すればすぐに成果が出るわけではありません。最後に、導入前に押さえておきたいポイントや、運用における落とし穴について解説します。

データだけ見て満足しない

LPOツールには多くのデータが表示されますが、ただ見ただけでは成果にはつながりません。クリック数やヒートマップの色の濃淡に一喜一憂するのではなく、その先にあるユーザー行動の理由を読み解くことが大切です。数値を起点に仮説を立て、実行と検証を繰り返すことこそが、ツールを最大限活用する鍵となります。

初期設定・KPI設計が不十分だと効果が出ない

ツールの導入時には、ページごとの目的やKPIを明確にしておくことも不可欠です。何を達成すべきかが不明確なままでは、どの数値を改善すべきかもわかりません。CTAのクリック数を増やすのか、フォーム送信完了数を増やすのかといった具体的な目標を設定し、その達成状況をモニタリングできる仕組みを作ることが重要です。

チーム全体で改善を回す仕組みづくりを行う

LPOは一人の担当者がすべてを担うのではなく、チームで継続的に取り組むべきプロセスです。ツールの操作方法や改善内容をチーム内で共有し、定期的にレビューする体制を作ることで、属人化を防ぎながら成果を最大化できます。デザイナーや開発担当、マーケターがそれぞれの視点でフィードバックし合える環境が理想です。

まとめ

LPOは、単なるページ修正ではなく、ユーザー体験全体を最適化するための戦略的な施策です。自社サイトに訪れるユーザーの心理や行動を深く理解し、継続的な改善を積み重ねることで、高いコンバージョン率を維持することが可能になります。作業を効率化し、より精度の高い施策を実行したい場合はLPOツールの導入がおすすめです。

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