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GLOSSARY

Target ROAS

ターゲットROAS

十時悠径

代表取締役 / グロースハック責任者

用語解説

ターゲットROAS(Target ROAS)とは、Google広告などのプラットフォームが提供する自動入札戦略の一種で、広告主が設定した「目標とする広告費用対効果(ROAS)」を達成するよう、機械学習が自動的に入札額を最適化する機能です。ROASとは「Return On Advertising Spend(広告費用対効果)」の略で、「広告経由の売上 ÷ 広告費用 × 100」で計算されます。たとえばターゲットROASを500%と設定した場合、広告費1万円に対して5万円の売上を目標とします。

ターゲットCPAがコンバージョン単価の最適化に焦点を当てるのに対し、ターゲットROASは「コンバージョンの価値(売上金額)」に基づいて最適化します。そのため、商品ごとに販売価格が異なるECサイトや、コンバージョン価値に幅があるケースで特に効果を発揮します。

ターゲットROASを機能させるためには、コンバージョントラッキング「コンバージョン価値(売上金額)」を計測していることが前提条件です。目標ROASの設定は、自社の損益構造(粗利率・固定費・営業目標)に基づいて決定することが重要で、粗利率40%のビジネスで広告費を粗利の50%以内に収めたい場合、最低限必要なROASは200%となります。

どんな場面で活用するか

  • 単価5,000円の商品と単価10万円の商品が混在するECサイトで、高価格商品のコンバージョンを優先した入札最適化を行う際に活用する。
  • 商品ラインナップが豊富なECサイトの広告運用で、コンバージョン数だけでなく売上・利益の最大化を目的とした自動入札戦略として採用する。
  • BtoBの問い合わせ・商談申し込みにリード価値(推定受注額)を付与してROASベースで最適化する応用事例として活用する。

よくある誤解

ROASが高ければ高いほどビジネスは成功している」は誤りです。正しくは、ROASは広告費対比の売上効率を示しますが利益率を直接反映しないため、ROASと合わせてROI(投資利益率)や利益額を確認することが必要です。

ターゲットROASを高く設定するほど利益が増える」は誤りです。正しくは、現実的な水準を超えた高いターゲットROASを設定すると配信量が大幅に減少し、ビジネス機会を失います。

ターゲットROASはターゲットCPAの上位互換だ」は誤りです。正しくは、コンバージョン価値が均一(定額サービスの申し込み等)であればターゲットCPAが、コンバージョン価値に幅がある(複数価格帯の商品販売等)場合はターゲットROASが適しています。

判断のヒント

損益分岐点ROASの計算まず粗利率から「損益分岐点ROAS」(広告費が粗利と等しくなるROAS)を計算し、そこに利益目標を上乗せして決定します。粗利率30%なら損益分岐点ROASは約333%です。

初期設定と調整方法初期設定は過去実績ROASの±20%程度で始め、2〜4週間の学習期間後にデータを見ながら段階的に調整します。季節変動や新商品投入時は目標ROASの一時的な調整も検討してください。

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