用語解説
シェアオブボイス(Share of Voice / SOV)とは、特定の市場や業界において、自社の広告露出量が競合他社を含む全体の広告露出量に占める割合を示す指標です。もともとはテレビや雑誌などのマス広告時代に生まれた概念で、全体のCM放映回数や誌面掲載量のうち、自社がどれだけの割合を確保しているかを測るために使われてきました。
デジタルマーケティングの普及とともに、検索広告・ディスプレイ広告・SNS広告など各チャネルでの露出割合を示す指標としても広く活用されるようになりました。計算式は「自社の広告露出量 ÷ 市場全体の広告露出量 × 100」で表されます。たとえば検索広告においては、特定のキーワードで表示された全広告のうち自社広告が表示された割合が「インプレッションシェア」としてSOVに相当します。
マーケティング戦略上では、SOVが市場シェアを上回っている状態(エクセス・シェアオブボイス)を維持し続けることが、中長期的な市場シェア拡大につながると言われています。競合分析や広告予算配分の意思決定において、SOVは欠かせない基準値のひとつです。
どんな場面で活用するか
- 年間の広告予算を策定する際、競合他社の出稿状況と比較しながら自社の露出量を評価する。たとえば新製品ローンチ時に「競合に対してSOVを30%以上確保する」という目標を設定し、各チャネルへの予算配分を決定する判断基準として使う。
- ブランド認知調査の結果と組み合わせてSOVと認知率の相関を分析し、広告投資効率の改善施策を検討する際に活用する。
- インサイドセールスチームが商談前のリサーチとして業界全体での自社露出状況を把握し、競合比較の根拠データとして参照する。